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X-MEN 新しい局面への序章? [映画]

 ヒュー・ジャックマンのファンとしては楽しみにしていた『X-MEN: フューチャー&パスト』見ました。ネタばれ含みますので、見てない人は読まない方がいいかもしれません。
 ウルヴァリンの活躍より、プロフェッサーとマグニートの関係性が今回の萌えどころ…もとい、見どころ。プロフェッサーの若かりし頃の厨二っぽさとか、結局マグニートとは好きでも一緒になれないカップル見たいじゃん…とかキャラ好きには楽しい回でありました。

 でもこの映画、何かを思い出させると思ったら…これって007シリーズやバットマン ダークナイトだなと思った。
 007もバットマンもこれでもかと主要人物や舞台が破壊され、新しい設定や登場人物でこれから続きますよ……のような映画だった。
 もちろん内容は楽しい。新しい出会いや、おなじみの登場人物の新たな一面や、他の登場人物との関係性が描かれていて、ファンとしては楽しかった。でもあ、やり直ししたいんだな、と思わせませんか?キャスト交代の時にそのキャストが劇中で死ぬのと同じ。又は殺しちゃったキャストを何とか取り戻そうという……

 X-MENシリーズは特殊能力を持ったミュータントが同じミュータントを敵として、人類との共存をはかる物語だと思う。力が強みでもあり、異質ゆえに迫害される。その中で自分の居場所を求めてあるものは支配しようとし、あるものは共存しようとする。その中で同種で決してに組んでいないながらも相容れない考えを持つ者達の葛藤が描かれている。ヒーローであろうとしない人達の物語で、悪を許さず、正義を守る事を目的としたバットマンとは違うアプローチですね。

 そして一番似てると思ったのはもちろん「ターミネーター」ですよね!一つの目的で作った最強の兵器が、やがて人類全体への敵となり、滅亡の危機に。それを打破する為には過去に戻り原因を抹消する。ターミネーターの場合は、敵が未来からやってくる話。一方今回のX-MENはこちらが過去に戻る話。タイムパラドックスは?ウルヴァリンの時間はいったい『どの」時間?時間ものには突っ込みし始めたらきりがないのでそれはやめましょう。
 でもね、勝てない敵を作っちゃだめじゃない? 強大な敵に立ち向かい勇気と智恵で勝利するのが王道。それが勝てないんだよ? 唯一の解決策が、原因を取り除くというのが納得がいかない。
 確かに人類のため最愛の仲間を殺そうとする葛藤とか、個々で自分の信念を貫こうとして行動する者たちが、やがて一つにまとまる未来への希望はある。しかし私達現実世界では、そんな斜め上の解決策は無い。ヒーローものは、私達に困難と対峙していく勇気を与えて欲しい。
 そんな理由からモヤモヤしたものをかかえての感想が出て来ちゃった訳ですよ。
 アメコミ映画にこんな事を求めるのは何だとは思うけど……力の無い私達は、今日も戦って、負けて、それでも前に進んでいかねばならない。自分の異質さをミュータントと重ね合わせて、生きていく意味を貰えるような、そんなシリーズにしてくれたらなんて思うのでした。

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