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hidden figures 隠されていた姿が50年以上かかってやっと見ることのできた真実〜映画『ドリーム』〜 [映画]

 映画『ドリーム』見てきました。この映画は最初 『ドリーム〜私たちのアポロ計画』として最初紹介されました。アポロ?そう、この映画はマーキュリー計画の話だったので、SNSでは散々叩かれ、ただの「ドリーム」になりました。私たちのマーキュリー計画では知名度がないと判断されたのでしょう。計画のコードネームは確かにどうでもいいですもん。でもこのドリームというありきたりなタイトルには勿体無いくらいの映画でした。(多少のネタバレ含みます)

 1960年代、人種開放政策にさからいまだ人種差別の残るヴァージニア州、先端を行く組織NASAでさえ黒人はトイレも仕事場も、服装や昇進の可能性、正式雇用から遠ざけられていた。その上に女性である主人公たちは、その優秀な頭脳や才能を、黒い肌が全て覆い隠してしまい、隠された存在として宇宙計画に参加してきた。それでもひたすらに努力し続ける。卑屈になり文句を言うこともせず、ひたすら自分のなすべきことをする。
 しかしさすがに理系集団、彼女たちの才能を無視できず、計画のためには人種差別なんて言ってる場合じゃないと積極的に女性たちを起用する者が現れ、人生に光が差し始める。
 彼女たちがよくぞここまで心折れずに頑張ってきた、それを一番表現してるシーンが、宇宙特別研究本部に配属されたキャサリンが、有色人種用のトイレを、往復40分もかけてずぶ濡れで戻ってきた時、なぜ席を長い間空けると責められついに爆発するシーン。普段冷静なキャサリンの慟哭のような訴えは、胸が締め付けられるようだった。
 レディーファーストの国なんて嘘だろ、と思う。というか女性まで黒人の女性を動物みたいにあつかっている。最もまだ女性の地位が低くて、彼女らも逆らえば自分の立場が危うくなると言うのは想像に難くない。
 そんな中でも小さなきっかけから認められる事が重なり、「計画に重要なことは優秀な才能を見つける事」と、次々と道が開き始める。
 ちょっとだけ自分と重ね合わせるところもあった。ディレクター会議で女性は私一人だけだったのですが、会議の予定知らせてもらえなかったり、あからさまに下に見られたり……。そんなことで傷ついていたことを思い出してしまった。そういう時に頑張るのってつらいよね、でも頑張ってるみんな、すごい!
 
 この映画では3人の女性が描かれ、それぞれが自分のために今何をすべきかを考えて、自らの道を切り開いて行く姿は、元気をくれる。
 まだ人がやっていない事、現在では不可能な事がある。それならば挑戦だ――今これができればきっと役に立つ、と奮い立つのを見て、自分へのエールと受け取って、明日も頑張ろうと思う。

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